次亜塩素酸水の使い方と濃度まとめ!スプレー式がおすすめ!

次亜塩素酸水

家庭や職場の消毒や除菌で、次亜塩素酸水を使うときに便利なのがスプレータイプのものです。
本記事では、次亜塩素酸水の効果を簡単に説明した後、スプレー式のおすすめの使い方について紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

次亜塩素酸水とは?その効果は?

次亜塩素酸水には、次亜塩素酸と呼ばれる殺菌成分が含まれている水溶液のことをいいます。次亜塩素酸水は厚生労働省により、食品の消毒のための添加物としても認められており、安全に使えます。※
また、次亜塩素酸は、免疫細胞の白血球からも生成されるものであり、体内にも存在する成分としても知られています。
次亜塩素酸水は有機物など酸化されやすいものに触れると、水に戻るため、化学成分が残る心配がありません。
人間や動物に対しても害がないことが確認されており、病院や介護施設、ペットショップなどさまざまな場所で使われています。

次亜塩素酸水と必要濃度

ほとんどの次亜塩素酸水は、指示された用途であれば、そのまま使うことができます。
ただし、200〜400ppmなど比較的濃度の高い次亜塩素酸水を購入した場合は、用途によっては濃度を調節する必要があります。次亜塩素酸水の濃度の調節は、水と混ぜるだけ簡単に行えます。
次亜塩素酸水の濃度が高いといえども、基本的には弱酸性なので、希釈も安全に行うことができます。
(例)200ppmの次亜塩素酸水から100ppmの次亜塩素酸水を作る場合
200ppmの次亜塩素酸水と水が1:1になるように混ぜましょう。

次亜塩素酸水スプレーの使い方

家庭や職場での次亜塩素酸水を使うのに、おすすめなのがスプレー式ものです。スプレー式の次亜塩素酸水は、以下のような使い方があります。

使い方① 手や指に

インフルエンザやノロウイルスなどはウイルスの感染で注意したいのが、接触感染です。接触感染は、ウイルスが手について、鼻や口につくことで感染することをいいます。
ウイルスによる接触感染を予防するためには、手洗いが欠かせません。一方で、ウイルス対策のために頻回な手洗いは、状況によって難しいことがあります。そんなときに役立つのが手の消毒です。
一般的に、手の消毒には、アルコールジェルが使われていますが、手が乾燥する原因になることも。
また、アルコール消毒は特定のウイルスに対応していないことがあり(ノロウイルスやロタウイルスなど)、万能とはいえません。
次亜塩素酸水は、インフルエンザやノロウイルス、微生物などへ効果を発揮する次亜塩素酸が含まれています。
また、弱酸性なので強い殺菌力がありながら、皮膚にダメージを与える心配がありません。
次亜塩素酸水スプレーを使って、必要なときにシュッと吹きかけるだけで、消毒や除菌が可能です。皮膚の除菌をするのなら、50~100ppmが目安になります。
ウイルス感染を予防したい人は、小さいスプレーボトルに次亜塩素酸水を入れて携帯するのもよいでしょう。

使い方② キッチンツールの除菌

調理の場であるキッチンは、衛生に気をつけたい場所のひとつです。キッチンが清潔に保たれていないと、食べ物を介して食中毒を引き起こす原因になるためです。
スプレー式の次亜塩素酸水は、キッチンツールを手軽に除菌するのにおススメです。まな板や包丁など調理器具の除菌をするのなら、目安となる濃度は50ppmです。
調理器具を使う前にまんべんなくスプレーして5分間おけば、除菌できます。
また、洗剤などで洗った後に、スプレーするのもよいでしょう。
台所全体・シンク・三角コーナーにひと吹きすれば、消臭効果も期待できます。

使い方③ リビングの除菌・消臭

布製ソファーやカーペットをはじめ、リビングをいろいろ除菌・消臭することが可能です。弱酸性なのでソファーなどを傷めにくいとされています。
また、靴やスリッパの臭いも消臭することができますし、自動車のシートにもシュッシュとふりかけることで対応可能です。
濃度は100ppmを目安にスプレーしてください。

使い方④ 室内の空間除菌

超音波噴霧器で空中噴霧すること で空間除菌と消臭が可能になります。
定期的に次亜塩素酸水のスプレーを空間にシュッシュすることにより、室内感染をケアすることが可能となります。
このときの濃度は50ppm以下を目安にしてください。

使い方⑤トイレのニオイに

消毒や除菌に使える次亜塩素酸水は、消臭にも効果を発揮します。一般的な消臭剤が、ほかの香りでまぎらわせたり、吸着したりします。
次亜塩素酸は、悪臭の原因となるアンモニアや硫化水素を分解する作用があります。また、ニオイの元を消毒や除菌するので、消臭効果の持続が期待できるでしょう。
次亜塩素酸水による消臭は、ニオイの気になる部分に、スプレーをひと吹きします。トイレ後のニオイを和らげたいときは、空間に対してスプレーします。トイレや排泄物のニオイには、50ppmの濃度が目安になります。
次亜塩素酸水の消臭は簡単にできるので、トイレやオムツ用ゴミ箱の近くにセットしておくとよいでしょう。外出時のトイレ後のニオイ消しに使うのに、小さいスプレーボトルを携帯するのもおすすめです。

使い方⑥ ペットのニオイ対策に

人間のように毎日入浴できないペットは、いつの間にか動物のニオイが部屋に充満してしまうことがあります。
次亜塩素酸水は、動物にも無害なのでペットに使うことができます。ペットに直接スプレーするときの濃度は、50ppm以下が目安になります。
ペットの毛に直接噴射してブラッシングしたり、散歩から帰宅したときに足を拭いてあげるのがよいでしょう。
ただし、ペットの性格によっては、スプレーや拭く動作を嫌がる可能性があります。
まずは、次亜塩素酸水による消臭や除菌に慣れさせることがあります。最初はご褒美を与えながら、少しずつ行いましょう。

使い方⑦ お風呂のカビ対策に

お風呂のカビにも効果のある次亜塩素酸水。
カビの対策をするときには、スプレーでシュッシュするというよりも、はっきりと濡れるくらいまで吹きかける必要があります。
濃度は高めの200〜400ppmくらいがよいでしょう。

注意:次亜塩素酸水の手作りについて

次亜塩素酸水を使うときに注意したいのが、自分で手作りすることです。
次亜塩素酸水は、食塩水などを電気分解することで作られます。そのため、自宅で手作りするには、専用の機器が必要になります。
自宅で手作りした次亜塩素酸水は次亜塩素酸の濃度調整が難しいため、商品として販売されているのものを使うことをおすすめしています。
また、次亜塩素酸水と同じような名前のものに次亜塩素酸ナトリウムがあります。次亜塩素酸ナトリウムは、ハイターなど家庭用塩素系漂白剤に含まれている成分です。次亜塩素酸ナトリウムも、次亜塩素酸を含みますが両者は異なるものです。
ハイターなどを水で薄めても次亜塩素酸水の代わりにはならないので、十分注意してください。

参考文献

次亜塩素酸水除菌ラボ編集部では、厚生労働省の提供資料および信頼性の高い論文に基づいたコンテンツ制作を行っております。
※:厚生労働省/次亜塩素酸水/
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002wy32-att/2r9852000002wybg.pdf

(制作・編集:次亜塩素酸水除菌ラボ編集部)