カビ対策も次亜塩素酸水で!おすすめの理由と使い方

次亜塩素酸水

キッチンや浴室などでよく見かける黒い汚れのカビ。定期的に掃除をしているのに、カビによる汚れやにおいに悩まされている人も多いのではないでしょうか?自宅のカビ対策に効果を発揮するのが、次亜塩素酸水です。
この記事では、次亜塩素酸水の特徴やカビに効果的な使い方を紹介します。

カビの汚れが発生する要因―生息しやすい条件

ご存じの通り、カビは湿気が多いところに発生します。
どこからカビがやってくるかというと、空気中。
空気の中を浮遊しているカビ菌は、トイレや浴室などの汚れや洗剤の成分を栄養にします。

特に、カビは湿気がこもりやすい、凹凸のある部分に繁殖しやすい特徴があります。カビはタイルの目地やコーキング剤など湿気がこもりやすい部分に、多くみられるのも厄介な点です。
なお、水回りによくみられる赤い汚れやぬめりがみらえることがあります。こちらは、カビではなく細菌によるものです。赤いものは、汚れを栄養にして繁殖した細菌で、ぬめりは細菌の集団やその分泌物によるものでバイオフィルムと呼ばれています。

カビをそのままにすると健康に悪影響も

カビにはいくつかの種類があります。
発酵性食品や抗生剤になる良性のものもありますが、家庭の汚れでみられるカビの多くは、健康に悪影響を与えるものです。
カビが原因の病気は菌によって異なり、呼吸器の病気やアレルギーを引き起こす原因になります。また、カビの中には、食中毒や発がん性を高めるものもあります。
カビによる病気を防ぐためには、日常的に掃除をして、定期的にカビやカビの栄養となる汚れを取り除くことが大切です。

カビに効果的な対策方法はどんなもの?

カビが好むのが、湿気・酸素・栄養です。この3つが家庭内で豊富に存在するのが、キッチン・浴室・トイレなどの水回りです。
カビ対策に効果的な方法は、以下のものがあります。

方法① 乾燥させる

水回りをきちんと乾燥させることは、カビの発生を防ぐのに効果的です。カビは湿気の多い部分で繁殖するので、乾燥によって発生を抑えられます。キッチンのように1日に何回も水を使う場所は、布巾で水滴を拭き取るのもよいでしょう。

方法② 掃除をする

カビの発生を防ぐには、掃除によって汚れを取り除くことも効果的です。すでカビがみられている場合は、さらに繁殖して根を張るように、落ちにくい汚れになります。カビ汚れがみられたら、きちんと取り除くようにしましょう。

方法③ 消毒する

消毒による殺菌や除菌は、カビの発生を抑える効果があります。自宅の中でカビが増殖しやすい部分には、定期的に消毒するとよいでしょう。
カビの消毒には、

  • 80度のお湯
  • 消毒剤

などを使います。
一方、熱いお湯による消毒は10分間、アルコール消毒は2分半の消毒時間が必要です。

カビの消毒・掃除に優れているのが次亜塩素酸

カビの消毒を瞬時に行えるのが、次亜塩素酸です。
次亜塩素酸には強力な酸化作用があり、カビをはじめとする微生物の殺菌にも効果を発揮します※。
身近な次亜塩素酸として知られるのが、ハイターなどの家庭用の塩素系漂白剤に含まれている次亜塩素酸ナトリウムです。
次亜塩素酸ナトリウムは強力な効果を発揮する一方で、強いアルカリ性を示すため、皮膚が荒れたり、金属を腐食させる性質もあり、取扱に注意する必要があります。
子供やペットに悪影響を及ぼす場合もあります。
そのような心配いらずで、自宅のカビ対策で次亜塩素酸を安全に使うのなら、次亜塩素酸水を使うのもおすすめです。

次亜塩素酸水とはどんなものか?

次亜塩素酸水は次亜塩素酸を含む水溶液で、塩酸や食塩水を電気分解することで作られます。
次亜塩素酸水は殺菌成分である次亜塩素酸を含んでいるため、カビ対策にも効果的です。
カビの掃除には次亜塩素酸ナトリウムの洗剤が広まっており、あえて次亜塩素酸水を使う理由がないと思う方もいるでしょう。
以降では、次亜塩素酸水が次亜塩素酸ナトリウムよりもおすすめの理由を挙げていきます

カビ対策に次亜塩素酸水をおすすめする3つの理由

 

おすすめ理由① カビへの殺菌能力が強い

次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムに共通する殺菌成分が次亜塩素酸です。
多くの人が、同じ成分で濃度が一緒であれば、殺菌効果も等しいと思うかもしれませんが、実際には異なります。
弱酸性の次亜塩素酸水に含まれる次亜塩素酸は、イオンではない状態で存在しています。また、低濃度の次亜塩素酸水でも次亜塩素酸の割合が高く、強い殺菌効果があるのが特徴です。
一方、強アルカリ性の次亜塩素酸ナトリウム中では、イオンの形で存在しています。イオンは不安定な状態であるため、殺菌能力が劣ってしまうのです。
次亜塩素酸は、pHごとに異なる形で存在しているため、効果に違いがでるのです。

おすすめ理由② 安全に扱える

前章にて記載しましたが、次亜塩素酸ナトリウム(ハイターなど)は、強いアルカリの性質を持つため、皮膚炎を引き起こしたり、金属を腐食したりすることがあります。そのため、塩素系で消毒剤で掃除したあとは、さらに水拭きが必要になります。
次亜塩素酸水は弱酸性であり、皮膚が荒れたり、金属が腐食することはありません。カビなど汚れと反応して水に戻るので、化学成分の残留の心配がありません。
また、次亜塩素酸ナトリウムで気をつけたいのが、洗剤の混ぜ合わせによるお毒ガスの発生です。塩素系消毒剤は酸素系消毒剤と混ぜると、有毒なガスが発生します。次亜塩素酸ナトリウムの取り扱いは、十分な注意が必要です。

※おすすめ理由③ 消臭対策にもなる

キッチンやトイレなど水回りには、悪臭が気になることもあるでしょう。次亜塩素酸水は、においの元となる物質を分解するので、消臭効果もあります。
三角コーナーやおむつなど、悪臭の発生する場所にスプレーすることで、消臭効果も得られます。

カビ対策に次亜塩素酸水を使うときのポイント

基本的にはそのまま使える次亜塩素酸水ですが、用途ごとに濃度を調節するののもおすすめです。

ポイント① キッチンツールのカビ取り

まな板やふきんなどキッチンの道具のカビ対策をするときは、次亜塩素酸水を吹きかけて、5分程度そのままにしましょう。つけ置き洗いをする場合は、濃度100ppmで10分間を目安に行います。

ポイント②トイレのカビ対策

トイレに次亜塩素酸水を使うのなら、スプレー式を常備しておくと便利です。
掃除後に次亜塩素酸水をひと吹きすると、カビの発生を予防できます。トイレ後の室内の消臭や、おむつなど汚物の消臭にも効果的です。

ポイント③ 浴室のカビ対策

トイレと同様に、浴室や浴槽を掃除したあとに、次亜塩素酸水をスプレーします。カビの発生やぬめりを抑える効果や消臭効果があります。
また、浴室を使用した後に水で浴室内を軽くシャワーをして、その後スプレーしておくのも効果的です。

参考文献

次亜塩素酸水除菌ナビ編集部では、厚生労働省の提供資料および信頼性の高い論文に基づいたコンテンツ制作を行っております。

※厚生労働省/次亜塩素酸水/
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002i78m-att/2r9852000002i7g6.pdf

(制作・編集:次亜塩素酸水除菌ナビ編集部)